ソロプレナー。
solo(ソロ)
ひとりで
entrepreneur(アントレプレナー)
事業を起こす人すなわち、「個人起業家」とか「ひとりでビジネスを行う人」といった意味合いになります。
自分もソロプレナーとしてやっていきたいな、と思っている人は多いかもしれません。ですが一方で、自分には特別なスキルや才能はないしひとりビジネスなんて無理、と諦めている人も少なくないような気がします。たとえばこれまでのキャリアを会社員として過ごしてこられた方はいかがでしょうか? ひとりビジネスに対するハードルの高さと、自身の能力の高さの「差」を、実際以上に大きいと見誤っていませんか?

おそらく現実にはそれほど大きな差はないと思います。誰にでもできる仕事をしてきただけと謙遜されるかもしれませんが、実はその人にしかない経験値や独自の強みがあり、それこそがひとりビジネスの可能性の種となり得ます。もちろん成功するのは簡単ではありませんが、あなた固有の武器に気付くことできればソロプレナーへの道は開けます。
あなたとまったく同じ能力や強みを持つ人はいない
ここでは仮にあなたをAさん(国内中堅アパレルメーカー、入社15年目、女性)とします。この時点でもう強みが見つかりました。アパレル業界に関する知識は持っているはずです。たとえ所属する部署の仕事がら、業界事情に触れる機会がほとんどないとしても問題ありません。なぜなら社内の人と知識量を競い合うのが目的ではないからです。世の中の平均的な人よりもほんの少し詳しいことを、どういった角度からビジネスに結びつけるかを考えれば良いのです。
続いて、あなたの仕事内容を深堀りしていきます。現在の所属は総務部。備品管理や従業員の制服の管理をしているとします。いったいどのようなスキルが身についているのでしょうか。備品や制服を管理するためにパソコンを使っていますよね? 業者や社内の各部署と電話でやり取りすることもありますよね? そんなの会社員なら誰もが当たり前にやっていること、と思わないでください。あなたの周りではみんなパソコンを使っているかもしれませんが、日本中の人が全員パソコンを使えるわけではないのです。ましてや電話が苦手な人なんて会社員でも大勢います。より具体的な能力や強みで言えば、在庫を過不足なく揃える判断力・物量を最適化するスキル・コスト削減のための調整力なども大きな武器でしょう。
でも……同じ部署の他の人もやっている仕事だから強みを感じない? いえ、そんなことはありません。仮にあなたが首都圏の事業所担当で、Bさんが西日本の事業所担当、Cさんがその他のエリアの事業所担当だとします。3人は同じ仕事内容ですが、得意なことはそれぞれ違いますよね。他の2人に「すごいね」って言われたこと、ないですか? パソコン内のフォルダ管理が上手で必要なファイルがすぐ出てくる、とか。どんな小さなことでも思い出してみてください。
また、他の人を見ていて気になる点はないですか? たとえばBさんが社内の人ともめているのをときどき見かけるけれど、あなたにそのようなケースがほとんど無いとしたら? Bさんは相手が伝えてきた用件だけを聞いて備品を手配しているのに対し、あなたは相手の業務上の背景まで想像し少しでも不明なことがあれば解消するまで質問しているからではないでしょうか? すなわち想像力と気配りに長けているのかもしれません。
小さな強みの集まりがソロプレナーとしての出発点
ソロプレナーになるには、誰よりも優れた特別な何かが必要なわけではありません。いくつかの小さな強みを掛け合わせたり活かせるものを磨いたりして、ひとりビジネスに繋げれば良いのです。
そう考えてみると会社員ってソロプレナーに向いていると思いませんか?
- 会社員は自分が所属する業界や業種に関して知識がある。
- 会社員はやってきた仕事がスキルとなって身についている。
- 会社員は同僚との会話の中で自分の得意を知ることができる。
- 会社員は同僚の様子を見て自分の長所に気付くことができる。
それに加えて、プライベートでの趣味・特技・習慣にしていること、過去の体験や家庭環境などもあなたオリジナルの強みとしてプラスされます。
サンプル Aさん

アパレル業界に多少詳しい
パソコンで商品管理ができる
電話での応対ができる
在庫の過不足を揃える判断力がある
物量を最適化するスキルがある
コスト削減のための調整力がある
PCのフォルダ整理が得意
仕事相手の業務背景を想像する力がある
仕事相手に対する気配りができる
ソロプレナーとは、自分らしい経験や視点を活かして価値を提供する働き方。会社員時代の「当たり前」こそが、あなたならではの魅力になるのです。
自分にはなにができるだろう?と悩んでいる方、お気軽にご相談ください。
もちろん会社員でなくても大歓迎です。